アラサー女子のジブンさがし

アラサー女子の日常雑感日記です。

聖なる夜に、おはなしでも。(再掲)

クリスマスイブの夜に投稿し、あまりの恥ずかしさにひっこめた記事です。

ただ、アクセス解析を見るとTwitterからこの記事に飛んでいただいている方が少なからずいらっしゃいまして…ありがとうございます。

なので、恥を承知で再掲させていただきます。

もはや転職とか全然関係ないです。本当、すみません。

広い心で受け止めていただき、暇つぶしにでもなれば幸いです。

 

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≪ビンの中の少女≫

 

その少女は、ビンの中で暮らしていました。

毎日、そうたくさんではないけれど、幾人かの人たちが少女の前を通り過ぎていきます。

中にはこちらを見る人もいますが、誰一人立ち止まることはせず、誰一人少女に喋りかけることはありません。

誰も、少女を気にしませんでした。

少女も、何も気にしませんでした。

外の世界に多少の興味は抱いても、外に出たいと思ったことはありませんでした。

 

ある日のこと、灰色の空にちらちらと粉雪が舞っていた日のことです。

一匹の美しいちょうちょが少女の前に現れました。

モノトーンの世界に、それはまぶしいくらいの極彩色でした。

ちょうちょは、ビンの前で上に、下に、ひらりひらりと旋回してみせました。

近づいては遠のいて、また近づいて。ぼやけた灰色の世界に、くっきりと色を振りまきながら。

少女は見とれました。

ちょうちょはしばらくの間、ビンの周りを漂って、やがて遠ざかっていきました。

少女はちょうちょの行く先をずっと眺めていました。

ちょうちょがいなくなっても、ずっと。ずっと。

 

そうして、どれくらい時間が経ったでしょう。

気がつくと、粉雪のかわりに桜の花びらが舞いはじめるころでした。

コンコン、コンコン。

無機質な音がビンの中に響き渡りました。

振り返ると、一人の少年が立っていました。

「外に出たいの?」

少女はぼんやりと少年を眺めました。

「僕が出してあげようか?」

そう言うと少年は少女のビンによじ登り、意気揚々とビンの蓋を引っ張り始めました。

長い間、閉じられたままだった蓋はかたくなでした。

少年は顔を赤くして、指の先を白くして、力任せに蓋を引っ張ります。

蓋は動きそうにもありません。

うーん、うーんと踏ん張って、少年は蓋を引っ張り続けます。

ほんの少しだけ、蓋が動き始めました。

よし!と少年は嬉しそうに、さらに力をこめます。

少女はその光景を、ぼんやりと眺めていました。

やがて、きゅる、きゅる、とガラスとゴムがすれる音がビンの中に響き始めました。

きゅる、きゅる。ぎゅるる。

その音はビンの中で反響して、少女の身体の中にも響き始めました。

きゅる、きゅる、ぎゅるる。

そこにきて、初めて少女は理解をしました。

ビンの蓋が開くのだ、外の世界に出るのだ。

理解は感情になって少女の心に流れ込んできました。

空っぽだった心の器はすぐに満ちて、そして溢れました。

「いやだ!」

 

少年はおどろいて手をとめました。

少女も初めて聞いた自分の声におどろきました。

「だけど、外に出たいんでしょ?」

それきり 少女は喋りませんでした。

少年も喋りかけませんでした。

ビンの蓋は閉まったまま、またいつもの暮らしに戻っていきました。

 

けれど、何かが変わりました。

ふとした瞬間に、少女の心にちょうちょや少年が思い浮かぶようになりました。

その度に少女は落ち着かない気持ちになりました。

心がざわざわして、じっとしていられなくて。

気付くと少女は泣いていました。

はたはたと落ちる涙を見て、おどろいて、けれど止まらなくて。

泣いて、泣いて、泣いて。

しまいには、大きな声を上げて泣いていました。

けれど、ちょうちょは来ませんでした。

少年も来ませんでした。

泣いても泣いても、少女は一人ぼっち。

そのうち少女は泣きつかれ、眠りについてしまいました。

そして、夢を見ました。

 

あたり一面の極彩色、まぶしくて目を開けていられない。

だんだんと目が慣れてくると、カラフルな光が動いているのがわかりました。

それは、あの美しいちょうちょでした。

見たこともない白い花畑の中に少女はいて、あたり一面にたくさんのちょうちょが舞っています。

空は晴れ渡って、太陽は白い花びらや鮮やかな翅を惜しみなく照らします。

「ほら、外に出てよかったでしょう?」

振り返ると、あの少年がいました。

少年は少女をまっすぐ見て、笑っていました。

白くやわらかに明るい、あたたかな光景でした。

 

そこで、夢はさめました。

 

目が覚めても さっきと同じでした。

ビンの蓋は閉ざされたまま、少女は一人ぼっち。

少年も、ちょうちょもいません。

だけど少女の心は違いました。

 

少女は立ち上がって、両腕を伸ばしました。

ビンの蓋の古びたゴムの感触、初めての感触。

そして、掌いっぱいに力を込めて蓋を押し上げました。

ぽんっ。

蓋は、拍子抜けするくらい簡単に外れました。

少しおどろいて、でも、本当はずっと知っていた気がする。

ひとつ大きく息を吸って、吐いて。

少女はビンの外へ、自分の身体を押し出しました。

渾身の力を込めて。

今あるだけの勇気を振り絞って。

 

勢いがつきすぎて、ビンの口から転げ落ち、膝から血が出ました。

肘も少しだけ擦りむきました。

ひんやりとした風が、できたての傷口をなぞりました。じんっとした痛み。

ふっと見上げると、少女と同じくらいの年恰好の女の子が少女を見下ろしていました。

アイロンのかかった質のよさそうなワンピース。

とかされてつやつやの長い髪は、上品なリボンできれいにまとめられています。

女の子は少女と目が合うと、ついっと視線を外して去っていきました。

その去り際は凛としていて、そして、少しいやな感じの笑みを少女は見た気がしました。

女の子が立ち去った向こうには、たくさんの、たくさんの人がいました。

幾人もの人が少女を一瞥しては去り、また一瞥しては去っていきます。

ビンの中にいた時と同じなのに、少女は落ち着かない気持ちになりました。

ふと隣を見ると ビンに映った少女がいました。

やせっぽちで頭はぼさぼさ、着古した服は、薄汚れていてよれよれです。

夢から醒めた時の気持ちはどこかに消えて、息苦しいくらいの、きゅうっとした気持ちが少女をビンの中へ押し戻そうとしました。

 

そのときです。

あの美しいちょうちょがビンごしに少女の目にうつりました。

上に下に、ふわふわと不規則に舞うちょうちょは、とても儚く、今にも消えてしまいそうでした。

少女はちょうちょに手を伸ばしました。

ちょうちょはゆらゆらと少女に近づき、やがて、その指先に止まりました。

ビンの向こうの美しいちょうちょは、近くで見ると翅が傷ついていたり、触覚が不気味だったり、決して完璧ではありませんでした。

だけど、そこに確かにいました。

軽い身体を少女に預けて、翅を休めていました。

指先にかすかに感じる存在に、少女は見とれていました。

 

「…大丈夫?」

目をあげると、あの時の少年がいました。

「大丈夫?」

もう一度、少年が言いました。

少女は何も答えられず、じっと少年を見つめました。

少年は少し困ったような顔をして、そして、笑いました。

少女は何も喋らず、ただ目から涙がこぼれ落ちました。

「え、え、えっと、ごめんね。大丈夫?」

そう言って少年は少女の前にしゃがみ込みました。ぽろ、ぽろと涙は止まりません。

「えっと、えっと」

あわてる少年を前に涙は止め処なくこぼれてきます。

少年は、はっと思いついて、そしてその小さな腕で少女を抱きしめました。

ぽん、ぽんっと少女の背中でリズムをとります。

「大丈夫、大丈夫。」

ぽろ、ぽろ、ぽろぽろ。

「大丈夫、大丈夫。」

ぽろぽろ、ぽろぽろ、ぽろぽろぽろぽろ。

「…うう。」

「大丈夫、大丈夫。」

とうとう少女は声をあげて泣き始めました。

わあわあと大きな声をあげて。

その声に幾人もの人が振り向きました。

そして変なものを見るような目で一瞥し、去っていきました。

少女の目はその人たちを捉えていました。

でも、気にしませんでした。

少年が気にしていなかったから。

少女がどんなに泣いても、たくさんの人が怪訝にふたりを見ても、少年は少女の背中でリズムを刻みながら、大丈夫、大丈夫と言い続けました。

それはやさしくて、子守唄のようで、どうしてか懐かしいものでした。

 

そうして少女はビンでの暮らしにさよならしました。

ガラスに囲まれていない世界は、思わぬところで怪我をしたり、どうしようもなく落ち込んだり、ビンの中にはない苦しさがあります。

それでも少女は知っています。

落ち込んだ気分を慰めてくれる美しい景色があること。大丈夫と言ってくれる人がいること。怪我をしたら包帯を巻いてくれるあたたかい手があることを少女は知っています。

だからもう、少女はビンの中では暮らしません。

ひとりぼっちのビンの中は静かでぶれなくて楽ちんで、誰かがいる何も介さない世界は騒々しくて振り回されることもたくさんあるけれど。

それでも、その世界にはひとりでは起こりえない楽しいことが、嬉しいことが、たくさん、たくさん、たくさんあるって知ったから。

だから、少女はビンの外で暮らそうと、そう自分で決めたのです。

 

けれども、これは内緒なんですけどね。

時々、ほんとうに時々ですけれど、とてもとても疲れた時、少女はビンの中に戻ってくる時があります。ひとりぼっちで過ごす夜があります。

そんな少女をあなたは弱いと思いますか?ダメなやつだと言いますか?まあ、それはどちらでも構わないんですけどね。

ただ、どんなに酷い顔でビンの中に入っても、よれよれでもう立てないと思っても、少女はまた、ビンの外へ向かうのです。少し決意をしたような、けれどやわらかい表情で。

その顔をわたしはあなたにも見て欲しいと思う。

あなたにもそんな風に笑って欲しいなって、そんなことを思うんですよ。

 

おしまい

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≪余談≫

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

何か感じていただければ幸いです、いや、読んでくださっただけでも有難いです。

良いお年を!

 

それでも面接が好き。 ‐企業と個人、どっちが偉い?‐

こんばんは、ご無沙汰です、さきこです。

連日の面接がようやく落ち着きました。といってもそんなにたくさん受けていないけど。

けれど、1社ずつちゃんと調べて、準備して、移動して、ちょいかっちり目の服着て、1時間前後の時間マンツーマンとかで話し続けるってやっぱり結構疲れます。

新卒就活の時、日に何件も面接してる友達いたけど、いや、まじすごいっすわ。

私、日に2件でいっぱいいっぱい。

転職でも新卒でも既卒でも、適宜休みつつ自分のペースでがんばりましょう、お互い。

 

さて、今回からはそんな真っ最中の「面接」のお話です。

新卒時を加えると今回で人生4度目の面接受けまくるターンです。…4回もしてきたのか、私。

私は面接が割に好きです。けれど、とても面倒くさいな、とも思います。冒頭で書いたけれど、疲れるし。だけど今回の面接ターンでは、面接終了後行ってよかったなあ、と思える会社ばかりです、今のところ。

とは言え、全ての面接で良い評価をもらっているわけではありません。

昨日会っていただいた会社では異様に汗かいて途中自分でも良くわかんない回答をしていたし、過去にはテスト後面接の会社で、面接官に結果を見ながら鼻で笑われたこともあります。恥ずかしいし、哀しいしで早く帰りたかったなあ、あの時は。

けれど、好きです、面接。好きになりました、回数を重ねるごとに。

何故だろう、と考えてみました。

答えは「面接は評価される場所ではない、と思えるようになったから」でした。

 

面接は、企業側が一方的に希望者を評価する場所だと思いがちです。

けれど、本来は相互に相性を確かめる場所なはず。

企業に求める人材像があって、希望者に求める職場像があって、お互いに企業研究や書類選考などを通して「この企業(人)は自分の希望に近いかも!会ってみたい!」と思いあって面接に至ります。

ただ、このアプローチ、始まりがどうしても希望者→企業になってしまう。

それは一般的に企業が個人を見つけるより、個人が企業を見つける方が容易いからです。

ネットが普及してからは、SNSで活躍している、人気ブロガーであるなど、目立つ個人に企業側からアプローチすることも昔よりは容易になったと思いますが、それらはほんの一部のお話です。

 

面接に至る流れは、個人が立候補をして、企業が承認をして、実際に会う、が一般的。

なので、どうしても企業側が主導権を握っているように感じてしまいます。

書類選考の時点で一度、企業が個人を選んでいるからです。

だから、私も新卒時、1回目転職時は特に「どうしたら企業に選んでもらえるか、他の候補者よりも優位に立つか」を最重要事項として面接を受けていたように思います。

勿論、その意識は大事なことです。どうしてもその会社で働きたいのなら、選んでもらわなければいけないので。

けれど、「どうしてもここじゃなきゃダメ」と、面接の前段階、要はコーポレートサイトとか転職サイトの情報だけ見て思うのはちょっとおかしいだろう、とジャスサーの今は思います。

それって、友達から異性を紹介してもらう時に、写メ見てちょっとした情報だけ聞いて「めっちゃ好き!この人以外あり得ん!」て思うのと一緒だよね、と。

 

企業に対してエントリーをする、というのは、友達に異性を紹介してもらって、「良さそうな人だし、とりあえず会ってみようかな」と同じだと私は思っています。

だから、面接は企業が個人を評価する場であると同時に、個人が企業を評価する場でもある。

つまり、繰り返しになりますが、相性の相互確認の場だと考えます。良く言われる「お見合いみたいなもん」というのはとても的を射た表現だと思います。

そもそもエントリーするかしないか、という段階で個人側も企業をふるいにかけていますから、書類選考でふるいにかけられるのもフィフティフィフティな気もするし。

 

つまり、何が言いたいかというと、面接で全ての企業に好かれる必要なんてないし、全ての企業を好きになる必要なんてないんだ、と気付けたら肩の力が抜けて面接自体が楽しくなったよね、ということです。

面接が緊張する、とか、怖いと思うのは、企業に好印象を持たれないといけない、選ばれなければ失敗だ、と思っていたからなのだと思うのです。

でも、現実は違って、好印象を持たれなくても、自分が職場に求める事、提供できること、この先仕事を通じてどう成長していきたいのか、という幼稚でも今の自分をちゃんと出さない方が失敗なのだと思う。

 

面接時の年齢が若ければ若いほど、採用担当の方は年上だし、人生経験も社会経験も豊富です。

どう取り繕ったって、背伸びしたって見透かされます。自分ではうまくできていると思っていても。

けど、豊富だからこそ、この人は本気かどうかなんて見ればわかるんだろうし、その上で、自社に向いているのかどうか、を判断してくれているのだと思います。

 

ただ、選ばれないことが続くと哀しいし、自分が何の価値もない人間に思えてきたりしちゃうんですよねー。ここで選ばれやすい領域で戦うか、自分を変えていくかの分かれ道がある気がします。

その辺りの事と、何故面接が好きになっていったのか、具体的な事を次回以降まとめていきます。

 

≪余談≫

ここ数日さぼっちゃってたので土日でリカバリー…するかもしれないし、しないかもしれない。

けど、つぎはぎだらけで格好悪くても続けていきますよ。がんばる。

質と、量と、自分と。

こんばんは、さきこです。
エントリーやら履歴書やら面接準備やらで追われています。
嬉しい、けど、眠い。
 
さて、今回は気になる企業の説明会に行った時のお話です。
企業の概要は以下の通り。
 
≪企業概要≫
業種:教育・研究業(https://www.horei.co.jp/bg/2015_9bg.pdf参考)
事業ビジョン:自然と人間社会が共存する街づくり、国づくり
募集職種:研究職員、自社事業運営スタッフ
勤務地:都内西寄り
 
1度説明会を受けただけの情報なので正確でないかもしれません。
私が受け取った情報、とご理解ください。
 
結果から言うと、私はものすごく興味を惹かれました。
「緑がある」と「自然がある」の違いとか、トレンドとして扱われる「エコ」への危惧とか、今まで私が接してこなく、けど漠然と興味はあった分野を、一見温厚そうなおじさんがアツく語る感じ、ほんと好きって思いました。単純です。
台風の後の土砂崩れ災害で考えられるメカニズムの説明や、「エコ」を謳った自然エネルギー利用の為の施設に使われる枯渇が危ぶまれる素材の利用とか、為になるお話が多かったです。
また、業務内容で地方団体や行政への、プレゼン、資料作成などがあり、今までのスキルも役に立ちそうかな、とも思いました。
説明会終了直後は何とも言えない高揚感に包まれ、はるばる来てよかった!と思える時間でした。
 
けれど、結局、私はこの会社にはエントリーしないことにしました。
理由は、遠いから、です。
毎日の通勤に片道1時間半は現実的でない。一人暮らしも、今の段階では考えられない領域でした。
この時、私の中にやりがいとか将来のビジョンとかよりも重要な指針がある事に気付きました。
それは、「今の生活圏から通勤時間が片道1時間(出来ればもっと短い)圏内であること」。
 
この説明会に行くまで、そういったマストで必要な条件への実感がありませんでした。
転職ネットサーフィンをしている時も、「通勤時間」で切ることはなく、「できる事+やりたい事要素」で探していました。
都内も全然あり!渋谷も新宿も電車一本で出られるもーん、くらいで思っていたけど、実際、現実的に想像してみるとやりたくないなあ、と。
 
きっとこのマスト条件は人それぞれだと思います。良く言われる給与面ですが、私の場合は、実家暮らしなのと物欲があまりないのとで、一人暮らしをしなければマスト条件ではないようでした。
もちろん安い給料でも全然OK!って訳じゃないです。欲しいです、お金。でも、ベターくらいかな、と。給与面を上回る魅力が何かあれば、多分受けると思います。
 
と、なるとより明確に行きたい会社が見えてくるようになります。情報の海は本当に広いので、フィルターを変えてあげるとガラリと世界を変えます。
いくつか興味もあるし、通えそうだし、という会社が出てきました。
で、エントリーして冒頭の寝不足に戻るのです。
 
今エントリーしている会社のどこかに私は入ると思います。てか、入りたいとこがあります。
けど、そこを見つけられたのは、説明会に行ったけどエントリーしなかった会社の影響でした。
何がきっかけになるかはわからない。だからやっぱり出会っていかなきゃなのかな、と。
面倒だし疲れるけど、それは楽しい嬉しいに繋がる近道なようです。
質も大事、量も大事、けど自分が一番大事。
とかポエマーな事を言っちゃうくらいの深夜になっちゃったよ、あーあ、というお話でした。
 
≪余談≫
3日連続で遊んだら身体がボロボロですごいのですが。こんなん社会人だった頃、仕事しながらやってたんかー、すごいなー。寒暖の差が妙ですし、忘年会シーズンですし、みなさんも、お身体お気を付けてくださいね〜。

できる事を求められる場所でやるか、やりたい事を受け入れてもらえる場所でやるか問題

こんばんは、さきこです。

昨日まで全く年末感ないなあ、と思っていたのですが、ここにきていろいろと予定が入ったり、今日も楽しく呑んだくれたり、急な年末感。楽しい日々で嬉しい限りです。

 

さて、今回から会社探しを始めて思ったことまとめです。

履歴書・職務経歴書の読み合わせ、ワークを終えた私はとても働くことへの理想が強くなっていました。私にはこんな強みがあったのか、と再確認し、こんな事がしてみたい!という理想がむくむくと立ち上がっていました。

「こんな事」は今までの経歴とは違った、新しい分野への挑戦でした。理想で武装した私は、新しい事へのチャレンジに燃えていました。

ワークが終わった時、ハローさんに「さて、で、どうしようか?」と聞かれた時も、その理想をやや興奮気味で話した記憶があります。

ハローさんは静かに聴いてくれました。そして最後にこう言いました。「うん、壮大すぎるね」。

 

そう、理想が大きくなりすぎて、やりたい事が壮大になりすぎて、キャリアも経験もない今の私にとっては実現できそうもない「理想論」だったのです。

けれども、できればそこに続くことが出来るような仕事に就きたい、と思っていました。

この時、考えられる仕事の選び方が2つハローさんから提示されました。

 

①できる事(今までのキャリアに沿った仕事)を、求められる場所でする

②やりたい事(今までやった事のない仕事)を、未経験でも受け入れてくれる場所でする

 

①は今までのキャリアをベースに、ちょっとやりたい事よりの事業内容とか業界を探す感じ。なので、比較的早く仕事が見つかりそうな活動方向です。

一方、②はやりたい事をより明確にし、私にとって未知の世界で活動する感じになります。とても時間がかかるし、強い信念が必要。

 

結果的に言うと、私は①の方向で就活を進めています。ハローさんにも①を薦められました。

理想は大事です。中長期的な展望を見る上で、ひとつの重要な要素であると思います。

けれど、理想ばかり語っていても仕方がないのも事実。そして、理想を目指す転職活動は得てして「語り」活動になりがちなのだと思います。

まあ、要は、つべこべ言わずに働けや、って事ですね。

 

私は多分自分で思っている以上に夢想家で、恐らくひとりで転職活動をしていたら、理想の方に引っ張られていたと思います。

そんな時に、冷静に俯瞰してみて指摘してくれるハローさんのような存在はとても大きい。

 

具体的に動き始めましょう!第1弾の面談は「とりあえず働きましょうね」というところでタイムオーバーになり、お土産として幾つかの求人票をハローさんがくれました。私のキャリアをベースに、今までの話を聞いて私が興味を持ちそうな会社を幅広く提示してくれました。

その中の1社、気になったところがあったのでその週末にあった事前説明会に参加しました。

次回は説明会に参加して感じた事をまとめます。

 

≪余談≫

なんか今回短いな。酔っ払ってるから仕方ないかー。年末ですねえ。

 

働く、は、楽しい

こんばんは、さきこです。

さて、いよいよ会社探しが始まりました。今日は、ハローさんが見つけてくれた会社や自分が見つけた会社にとりあえず片っ端からエントリーして、その後バイトに行きました。

つまりはとても疲れております。。

ので、会社探しをどう進めているのか、を初めから整理してまとめようと思っていた今回ですが、変更して「働くって楽しいなあ」と感じている最近について書こうと思います。

前者は頭でいろいろ整理しないと書けなくて、後者は割と今の気持ちのみで書けるので。

最近、ちょっと楽しすぎかな。まあ、いっか、ぷぷ。

 

私は現在、年末までの超短期でアルバイトをしています。

日雇い派遣ではなく、毎回同じ場所に行き、そこにいるパートさんや社員さんと一緒に働きます。

仕事内容は接客で、たまに梱包したりします。

必要なスキルは接客コミュニケーション、パソコンの打ち込み、レジ打ち、梱包くらい。

とは言え、レジ打ちと梱包は初体験なので、わからなくて聞きまくったり、時にミスをしたりしながら奮闘しています。

 

1日5時間休憩なし。長いように感じますが、お客様も割とひっきりなしにいらっしゃるので、あっという間に時間は過ぎます。

これが、割と楽しい。

すっごく楽しい!バイト大好き!という訳ではないのですが、仕事を通した人間関係っておもしろかったんだなあ、と改めて感じています。

もしまた、がむしゃらに働いて忘れてしまった時の為にメモをしておきます。

 

≪仕事が楽しいと感じる理由≫

●プライベートでは出会わないような人と一緒に働き、会話が楽しめる

今のバイト先はお孫さんがいらっしゃる年代の主婦の方が多く、他に学生さんもいます。仕事の話をしていても、それぞれの方のスタンスや考え方の違いがあってとってもおもしろい。

最近少し仲良くなって仕事以外の話もするのですが、自分の目線では見ることのできない話が多く、とても興味深いです。お蔭で仕事の手が止まり、ひとつの作業にやたら時間がかかっちゃたりします。ほどほどにします。

 

●お客様観察がおもしろい

お一人で来られる方、ご夫婦で来られる方、若い方、ご年配の方、様々な方がいらっしゃいます。

同じような年代の方でも話し方とか、購入手続きの進め方とか、全然違う。

世の中には本当にいろんな人がいるなあ、と接客をしながら楽しく拝見しています。

 

●「ありがとう」とたくさん言われる

接客なので、最後の締め言葉は当然「ありがとうございます」です。こちらも、そしてお客様も大抵の方が言ってくださいます、定型文として。たまに、心を込めて言ってくださっているな、と感じる時もあって嬉しいです。

けど、心がこもってなくても、日常でこんなに頻繁に「ありがとう」と言われる事ってあまりないので嬉しい。

どんな言われ方をしても嬉しいなって感じる「ありがとう」という言葉はやっぱりすごいなあ、と思います。もっと使っていこう。

 

●ひとつひとつ出来ることが増えていく

レジ打ちも梱包も最初はたどたどしかったです。けれど、数をこなす事で少しずつ出来るようになり、そもそもそんなに難しい作業ではないので、今では誰かの指示を仰がずともひとりで動けるようになりました。

上手に出来なかった事が、出来るようになる過程はやはり楽しい。

また、ひとりで出来るようになると、チームの一員としてちゃんと機能できるようになります。些細な事でも、誰かに必要としてもらって、そこに自分の居場所があるというのは嬉しいものだな、と感じます。

 

●給与が入ってくる

なんだかんだ言って重要な事項です。生きているとどうしてもお金はかかるので、何らかの収入がある事は楽しい、というよりも安心。

 

バイトで気楽だから楽しいのかもしれません。正社員になったら、もっと責任を求められる立場になったら楽しいなんて言っていられないのかもしれない。

と書きつつ、そもそも責任ってなんだ?と思いWikipedia先生に聞いてみました。回答はこちら。

 

責任とは、社会的に見て自由があることに伴って発生する概念である。

自由な行為・選択があることに伴い、それに応じた責任が発生する。

Wikipedia

 

責任は自由な行為や選択の結果を自らが負う、ということらしいです。

という事は、責任が増える=自由な選択肢が広がる、なんですね。

そう考えると、変に気負わなくて良い気がしてくる、か、な。その時にならないとわからないけど。

でも、ちょっとワクワクしました。自由な選択肢が増えるって、大変そうだけど楽しそう。

今までの職歴の中でも、そう考えられたら何か変わっていたかなあ。振り返ったって何も変わらないけど、これからを変えていくことはできそうです。

 

ダラダラと書いてしまった。。

次回こそは会社探しの進め方をまとめます!

 

≪余談≫

そんなこんなで年末までの予定だったバイトは、就活終了までに延長されましたとさ。

必要とされるって嬉しいこと。都合よく使われないように気を付ければ良いだけ

職務経歴書を、美しく書く

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こんばんは、さきこです。

月が、綺麗ですね。漱石的な意味でなく、物理的に。

我が家からは肉眼では綺麗にお月様が見えております。

下田(伊豆南端。営業時代の営業先でした)、もっと綺麗だろうなあ。

 

さて、今回は職務経歴書の書き方メモを残します。

職務経歴書とは、履歴書では書ききれない職歴の詳細を記した書類です。

今までの職歴で、

 

①どんな内容の仕事をし、

②どんな実績を残し、

③それらを通して自分は何を得たのか

 

をまとめたものです。

経験が多くなるほど、たくさんの実績があり、全部伝えたい!という気持ちが強くなります。が、その思いを一方的に押し付けるのはもちろんダメで、あれもこれもと詰め込んで、全部で4ページとかに渡っちゃったらダメんですよ。そう、まさに私の初稿のようにね。

 

いろいろなフォーマットがありますし、それぞれの経歴によって主張したい部分も変わってくるので、履歴書のようにほぼ確立された共通フォーマットはないようです。

ただ、基本的なルールと記入事項はあります。

 

≪ルール≫

・パッと見て読みやすい事(簡潔であること)

・なるべく2ページ以内でまとめること

 

≪記入事項≫

・職歴要約

・各職歴の詳細

 ‐社名

 ‐設立年月日

 ‐会社規模(資本金、従業員数など)

 ‐事業内容(会社の仕事内容)

 ‐雇用形態(正社員、契約社員など)

 ‐在籍期間‐職種(営業、企画など)

 ‐業務内容(自分の仕事内容)

 ‐主な実績(営業であれば前年度比⚪︎⚪︎%増を達成、のように数値化できるとより良い)

・自己PR

 

各職歴の詳細であげた項目は、私が今回記載したものです。

設立年月日とかは書かなくても良いそう。文字数に合わせて増減する感じのようです。

それぞれのボリューム感は以下のような感じ。 

 

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細かい指摘もたくさんありましたが、全体を通してハローさんが強く言っていたのは「見た目の美しさ」です。転職書類に美しさって…という感じですが、美しさは大事だと私も思います。

美しいものは、伝わりやすいから。

ここで言う「美しさ」はお洒落なテンプレートを使うとか、凝ったフォントを使うとかでなく、「シンプルで、パッと見て情報が頭に入ってくるような美しさ」ということです。

自分のしてきた事全てを伝えたい思いはあっても、それをぐっと堪えて、最も伝えたいことにフォーカスすること。削ぎ落として洗練された情報を、見やすくお伝えすること。

これは転職だけでなく、ビジネスだけでなく、いろんな事に応用できる基本の心構えかもしれません。そもそも、どんなに言葉を尽くしたって自分の思い全部なんて絶対伝えられっこないんだし。

じゃあ美しい見た目って何なのよ、を具体的に言おうとすると、まどろっこしいので図で残します。

 

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上記のフォーマットでまとめて、ハローさんOKをもらって職務経歴書は完成しました。

これでエントリー準備は完了。

次回からは具体的に会社を探し始めた時のお話になります。

 

≪余談≫

ググれば職務経歴書のフォーマットっていっぱい出てくるんですけど、私が作ったのって需要あったりするのかな?ここでは画像で貼っちゃったのでフォーマットとしては使いにくいけど、欲しい方いらっしゃったらWordフォーマットあげますよー。連絡どう取り合ったら良いのかわからんけど。

ワクワクさんとゴロリが終わって、3年か…

こんばんは。さきこです。

「つくってあそぼ」の最終回を、そういえば一人暮らしの家で見たなあと写真を振り返ってみたらありました。以外にあっさり終わったんだよなあ。わざわざ休みの日に早起きしたのに。

と言っても7時半か。今朝は特に予定もないのに5時に起きていました。老人化が進んでおります。

 

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そんな流れで、今回は「ワクワク」のお話です。

小休止の回です。書き方も省エネです。

テーマは「ポジティブシンキングについて」。

 

最近の考え方のトレンドって「ポジティブ」だと思うのです。

ちょっと前に松岡修造さんのアツいカレンダーが流行ったり、今違った方向で話題になっちゃってるけどノンスタ井上さんがテレビで引っ張りだこだったり。

本屋さんの自己啓発やビジネス系の棚では、如何にマインドをプラスの方向に持っていくかについての本が多く並んでいる印象があります。

悪い方に考えるのではなく、良い方向になるイメージをする、そうする事で現実がうまく回り始める。…そう言われても、何となく理屈はわかるけど予防線は張っときたいなあ、と思っちゃうのが人間、というか、私でした。

失敗したら、こうしよう。うまくいかなかったら、ああしよう。

でも、もし最悪の結果になったらどうしよう。

予防線はマイナス方向の感情、ハンパないです。

 

そんな折、転職活動も具体的になってきて、さあ企業を調べようかというターンでも、不安というか面倒臭いなあ、という局面が出てきて。

だって条件で絞りすぎると、本当は自分に向いてるかも!っていう会社を見落としそうだし、かと言って広げすぎると情報の海で溺れるし。

そんなような事を、マインド面で信頼している方に相談した時の事でした。

 

「うん、考えすぎだね!」

 

一蹴。そして返す言葉が見つからない私。

 

「例えば化石を発掘しているとして、目の前の大地には絶対何かしら化石があるのに、さきちゃんはそれを上から見て、どうしよう…ってずっと悩んでる状態だよ」

 

なる、ほど…。

 

「とりあえず行動してみたらいいんだよ、失敗したったいいんだし。少しでも掘ってごらんよ、びっくりする程ざくざく出るよ、きっと」

 

……。

 

「そもそも“どうしよう”って不安になる事?どうしよう!こんなに素敵な事があって選べない!ってくらい可能性がある事なんじゃないの?“どうしよう”を楽しんだらいいのに」

 

“どうしよう”を楽しむ…!

この時、私はポジティブシンキングのやり方を間違えていたんじゃないか、と思いました。

今まで私は、ざっくりこうなりたいな~というポジティブな未来図を妄想していました。そうする事で実際になんか楽しい気分になったりするし、それがポジティブシンキングだと思っていました。

けど、これってただの現実逃避だ…!

いや、必要な時はありますよ、妄想!

けど、もっと具体的なポジティブシンキングは、今やっている事に対してちゃんとワクワクすることなのかな、と。

ちょっと違うか、ワクワクする未来の為の努力もワクワクしちゃう事、かな。

そう考えると失敗しても、思った結果じゃなくても、まずはワクワクして、そして結果もついてきたらさらにワクワクしちゃってヤバい、楽しい!みたいになれそう。

ぷぷぷ、同様の、ワクワクさんの魔法です。

あれ、なんかちょっとこのブログ変な方向に向かってる…?

まあ、いいか、それもそれで、ぷぷぷぷぷ。

 

次回は職務経歴書の書き方、メモします。

 

≪余談≫

明日は今年最後の満月ですねえ、晴れるかなー。