横着をするな!って中学生の時、良く怒られてたなあ。
こんにちは。さきこです。
私は中学生の時、ハンドボール部でした。顧問の先生が結構厳しくて、疲れてきて足が動いていなかったり、手が上がらなくなってきたりすると良く言っていた台詞が「横着をするな!」です。その時は、怒鳴られるたび、ただ必死で身体を動かしていたっけ。けど、今でも事あるごとに思い出して、はっとさせられる言葉です。
何かを変えたいとき、「環境」「相手」「自分」のどれかを変えると結果が変わってくる、という話を良く聞きます。環境や相手は中々変えるのが難しいから、自分を少しずつ変えてごらん、そうすると環境や相手が変わってくるよ、という教訓めいた流れになります。
え、でも自分変えるのも結構難しくない?環境変えちゃった方が早くない?と2社目での自分の状況や気持ちをろくに整理もせず、要は横着をして3社目に入社した私はどうなったのでしょうか。
まずは退職に至るまでの流れを振り返ってみます。
≪3社目詳細≫------------------------------
業種:情報通信業(情報サービス業)
職種:企画営業
入社理由:自己成長のため
担当業務:自社媒体利用顧客に対するセールスサポート及び広告販売
在籍期間:9か月
退職理由:精神面からくる体調不良。医師の判断により休職後、退職。
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この会社は「3年間更新なしの契約社員」という契約形態でした。
ですので、この仕事がしたい!というよりは、この仕事を通して勉強をさせていただこう、という気持ちが強かったです。
また、2社目の辞め方がそれなりに不本意だったので、見返してやりたかった気持ちもあったと思います。
要は、「病気になって辞めるとか、逃げたとか思ってるかもしんないっすけど、私、この会社(結構な大手企業)に入れるくらいの能力あるんで」的な。
うーわ、感じ悪っ。結果同じように辞めとるやん、だっさ、と今は笑ってしまう考え方。
ただ、入社時はもちろん満期までやりきるつもりだったので、二の舞にならないよう、自分なりにミッションを設定していました。
≪自分の中で決めたミッション≫
①仕事との優先順位をつけ、効率的に業務を遂行する
・仕事を自宅に持ち帰らない
・こだわりすぎない
・できる限り定時であがる
②ビジネスにおける「お金」の仕組みを理解する
・自分が行っている業務に支払われる対価を意識する(①に関連)
・クライアント様との交流の中で、様々な経営方針を理解する
9ヶ月間の中で、②は達成できたかな、と思っています。対価に合わせて効率的な業務遂行を「意識する」ことはできました。行動できていたかは別として。小さなことですが、2社目では意識することすらできていなかったので進歩です。
また、様々な経営者や担当の方とお話しすることができました。私の担当エリアは個人経営、会社経営、コンサルを使っているところ、いないところ、本当に幅広くて、そしてそれぞれが様々な思いで経営をされていてとても勉強になりました。
さて、問題は①です。ここが退職の起因となっているので、しっかりと振り返ってみます。
≪ミッション①未達成の要因≫
・未処理業務が増えてくると優先順位づけに頭を使えなくなり、なし崩しにその場その場の対応になってしまった。
・結果的に自宅で出来る業務は自宅ですればいい、という考え方になった。
・キャッチコピーや原稿本文など、クライアント様の良さをどうやったら表現できるか、を考えすぎ時間がかかりすぎてしまうことがあった。(こだわり過ぎた)
この要因の根本にあるのは、私の下記のような性格に原因がありそうです。
≪さきこの性格≫
・真面目すぎる ・こだわり過ぎる ・正直すぎる
・周囲の期待を敏感にとらえ、先回りして応えようとしてしまう
上記の理由が、精神面からくる体調不良へと繋がったと考えます。この「体調不良」、2社目の振り返りで省いてしまいましたが、両社とも「適応障害」という診断を受けました。
そもそも適応障害とはどんな病気なのでしょうか。
●適応障害とは
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
※「知ることからはじめよう。みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)」より引用
適応障害には、環境にうまく対応できない「不適応」と、逆に過剰に適応しすぎてしまう「過剰適応」という状態があります。私は「過剰適応」と診断されました。
これは私の解釈ですが、過剰適応=度の過ぎた八方美人、だと思っています。
私の場合の話をします。
入社前、私の勝手なイメージですが、「営業」というと、社外ではニコニコしながら、社内では無理な納期の資料作成を要求したり、メールの返信さえよこさなかったり、そんな印象がありました。で、私はそういう営業にはなりたくなかった。イベントスタッフの時、企画プランナーの時、直接ではないにしろその余波を受けていたのも原因でしょう。
とは言え、当然クライアント様が第一です。打ち合わせ時には必要資料、データ読み込みは当然していないとだめ。プラスαの情報提供もできた方が喜ばれるから何かしらのネタを仕入れておかなければだめ。外向きの顔、とても大事。
だけど、内向きの顔も大事にしたい。原稿の締め切り、社内書類の締め切り、スケジュール入力の徹底。社内に迷惑を掛けるなんてだめ。内向きの顔だって、大事。
外にも内にも「やらなければならない事」がいっぱい。理想はそれら全部を網羅できる営業マンです。けれど、そんなの初めから全部出来るわけがない。ただ、私は度の過ぎた八方美人なので、すごい、すーごい努力して、ギリギリやれちゃったりするのです。
最初に出来てしまうと、それがその人のデフォルトになる。「さきなら大丈夫」と、周りも、そして自分自身さえ思ってしまう。私は出来る、と思っている真面目な人間が、出来ない状態に陥った時のストレスは、結構しんどいです。昔より自分を許せるようになってはいましたが、それでも表面的には出ないだけで、かなり辛かったんだろうなあ。ごめんね、私。
しかし、こうならないためにミッション設定したはず。そして最初の頃はできていたはず。一体どこで崩れたのだろう。そもそも「根本(自分の性格)」には触れず、「行動(ミッション設定で制御しようとした)」を変えようという試みは正しかったのか。
その辺りを次回掘り下げたいと思います。
参考:「新生活での「過剰適応」にご注意。入学、就職、異動の時期に気をつけるべきメンタルヘルスの問題 (MEDLEY)」
https://medley.life/news/item/56fa7a190cd1521f008bf723
≪余談≫
中学の顧問の先生語録でもう一つ覚えているのが「視野を広く持て!」です。まあ、ここでの意味は「コート内をもっと良く見ろ!」なんですが。意外と覚えているものだなあ。