アラサー女子のジブンさがし

アラサー女子の日常雑感日記です。

自分、が基準

『10年後の仕事図鑑』という本を本屋さんでジャケ買いしました。
落合陽一さんは前々から気になっていたのだけれど、著書がいくつかあって選べず、堀江さんとの共著だったので読みやすそうかなーと思って手に取りました。

f:id:vegetaboo:20180518224613j:plain

https://www.amazon.co.jp/10年後の仕事図鑑-堀江-貴文/dp/4797394579

思った通り読みやすく、早い人なら2時間くらいあれば読めるのではないかな。

堀江さんの主張は一貫して「未来を予想なんてできない。だから今を生きろ。遊べ」というもの。
誰かが言う「為すべきこと」に嫌々取り組むなんて時間の無駄。自分が「成したいこと」を全力でやりきれ、と言う。

落合さんは、「自分で決定していこう。写経をするな、クリエイトしろ。アーティストであれ」というもの。
今後間違いなく台頭してくるAIにどの部分を任せ、自分は何をするのか。自分のしたいことをはっきりさせよう、と言う。

研究者であり、また、メディアアーティストでもある落合さんは、以前から個人的に興味を持っている吉藤オリィさんと同業界・同世代の方で、著書がやたらに書店で取り上げられていて名前だけは知っていました。

落合さんもオリィさんもおんなじ感じの若者なのかな?と思って読んでいたけれど、全然違って、良い意味で広く浅くな感じの方でした。
オリィさんが深く太く地下に根を降ろす木であれば、落合さんは広く細かい根で地上を覆う植物みたいなイメージですね。
(オリィさんの著書もおもしろいので是非→【過去エントリ】「孤独」は消せる。のか/http://vegetaboo.hatenablog.com/entry/2018/03/23/221556

どちらの主張にも一貫しているのは「自分が基準である」ということ。
社会通念に惑わされるな、「普通」「当たり前」を疑え、自分の興味関心を大切にしろ、という、割と最近メジャーな考え方かと思います。

では、「自分」とは、何であろうか。

長い間自分を「探すこと」に時間を費やし、自分を「感じること」を蔑ろにしてきた私は思うのです。

「自分の感情に素直に」「ワクワクを大切に」。けれど、それが本当に自分起因なのか、他者起因なのか、今の世の中では気付きにくい。

テレビをつければ最近のトレンドがまとめられ、興味を持つべきものを提示してくる。
ネットを泳げば大量の情報に容易にアクセスでき、自分で考えなくてもそれっぽい答えをくれる。
顔認識自動販売機の前に立てば、おすすめの飲み物を教えてくれる(最近あまり見ない。需要なかったのかな)。
外側からの情報がそこここに溢れていて、内側への意識が向きにくくなる。

私は顔認識自動販売機の提案にはのらなかったけど、情報の海で出会う、誰かが「これ、いいよ」と言ったものを(発言者が素敵そうな人であれば尚更)片っ端から追いかけまくっていた時期があります。
ヨガや瞑想、ファスティング、星読み、心理学、カウンセリング、マインドフルネスワークなどなど。

一つのやり方として、それは悪いことではない。それらの活動のおかげで得られた知識や人との繋がりがあるのも事実。

けれど、根本的に「自分で感じる」、ということがわかっていなかったから、というか、わかったつもりでいたからタチが悪くて、だからなのか、結局長続きしない。
素敵な誰かが勧める方法をやりきれない自分が嫌になったりもした。
どうせ、私なんか。あの人と私は違うんだ。

けど、どんなにその人が素敵でも、大好きでも、その人にとっては良い方法が、私にとっての良い方法とは限らない。
そこを長い間、ずっと気付けなくて、だからずっと、自分というものをちゃんと考えてこなかったのだと思う。

どうして私はみんなみたいにできないんだろう、という思いを、本当にここ最近までずっと持っていた。

そんな私がここ数ヶ月、毎日続けていられている方法がある。
それは、『五輪色相環』というもの。

f:id:vegetaboo:20180518224735j:plain


五つの輪に、その時、自分が気になった色を気になった順番に塗っていく。
自分の感情という、見えないものを色を使って可視化する。
元々絵を描くことが好きで、色と遊ぶのが好きで、だから抵抗感なく取り組めた。

感情を色として紙に出してみると、漠然とした不安とか、もやもやする・イライラする、の奥にある原因に気付く。

外的要因に神経過敏になっているな、一人で考え過ぎて動けなくなっているな、他者に対して一歩踏み込むのを怖がっているな、思った通りに進まなくて焦っているな、云々。
ポジティブな気持ちもおんなじで、誰かとコミュニケーションを取れて嬉しい、とか、自分を素直を表現できて気持ちいい、とか。

自分でやって自分で分析するから、知識が先行して建前の色になるときもある。分析が必要以上に悲観的だったり、こうあって欲しいという希望的観測だったりすることもある。
そもそも色で本当に自分の感情を表せるのか、という意見もあるかもしれない。

けれど、ひとつの指針となるのは確か。
自分を一瞬でも俯瞰できるのは確か。

1日のうちのどこかで、自分の内側を観察する時間をほんの少しでも取れることが、日々の安定に繋がっている気がするのです。

もちろん、イライラするときもあるし、腹が立つときもある。けれど、以前よりも突発的な破壊衝動とか、底の見えない過食衝動は減っているように思う。

結局は、これも誰かが作った方法なんですけどね。自分にはとても合っていたよ、というお話です。

みんなやってる、とか、今流行りの、とか、そういうので決めず、ちゃんと自分で体験して、体感して、納得して、そうやって自分に合うもの、大切なもの、好きなものを見つけていけたらいいなあ、と思う。

ちょっと強引なロジックだったかな。笑
冒頭で述べた『10年後の仕事図鑑』気になる方いれば差し上げます。
五輪色相環も気になる方がいたらお声掛けください。誰かにやってみたい。