東京は、あかいろ
御蔵島に行って
海と緑と穏やかな時間に浸って
イルカの気まぐれさに振り回されながら
身体いっぱい使って遊んだ。
寝て、食べて、海で遊んで、また食べて、寝て、星空を眺めて、秒針の音がない時間。
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帰りの船から見た東京は、ちょっとゾッとするほど赤かった。
高層ビルのてっぺんで機械的に明滅する無数の赤いライト。航空障害灯という、飛行機がぶつからない為のもの。空飛ぶものの為に作られたものだから、地上にいると見えない。こんなにたくさんの光る赤の下で暮らしているのか、と新鮮な驚きがあった。
だから都会にいると焦ったり、攻撃的になったり、オーバーワークしすぎちゃうのかな。
赤は情熱の色。積極性の色。行動的な色。
転じて、焦り、怒り、攻撃、の色。
赤の補色は緑。
疲れてくると自然を求めるのは、赤で染まった身体を中和させようとする本能的なものなのかもなあ、なんて思った。
自然の色合いは、赤や緑や青や、いろんな要素が混じりあっていて、だから、ほっとするのかもしれない。