とけて、とろけて
とける、とろける
あつい夏の日
これが、わたし、というものを
見つけなければならないと思っていた。
人と会うと、その人の、これがわたし、が入ってくるような気がして、素敵であればあるほど、引き寄せられるけど、関わりたくない。
けれど、暑さに、出会いに、とけて、とろけて、混ざりあって、新しい色がうまれる、
そんなこともあるのかもって、
あってもいいかもって、思って。
染まりやすい分、怖がっていたけれど、たぶん、大丈夫。
欲しい色は残して、そうでないものは離して。
そうできる気がする。
とけて、とろけて、
また新しくなる。
こんなわたしもいたんだねって、
こそばゆくて、どこか懐かしいような、
あたたかくて、やさしい、ときめき。