ほっとした顔を見るのがすき
新生活の傍ら、少しずつ五感セラピーのワークショップをしている。
五輪色相環とマッサージで、セラピーの一部を体験していただく、というもの。
まだ2回しか開催していないけれど、いろいろな方が参加してくださる。
興味津々の方、半信半疑な方。
期待に応えられるのかな、信頼してもらえるのかな。いつも不安に思う。
けれど、私にできるのは参加してくださった方の『いま』に向き合って、共有して、少し背中を押すだけ。
それだけだから、そこには本当に真剣に向き合いたいと思う。
その人の身体や心が出してくれた色や信号のいろんな可能性を見出して、決めつけず、真摯に。
色を介して、その人の心とまっすぐに向きあって向きあって向きあって、そうして徐々に自分の言葉で話し出してくれる瞬間。
話して、放して、少しだけほっとした瞬間。
その笑顔がすきだ。
どの人もみんな、自分の言葉で語る姿は本当に美しい。
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自分と向き合うのは簡単なことではない、と思うのは私がそうだったから。
ずっと、自分の苦手な部分、弱い部分に向き合うのは怖かった。
あれやこれやと理由をつけて逃げた。
逃げたら逃げたで帳尻が合わなくて、結果苦しくなった。
その苦しさが怖さを上回った時、やっと向き合おうという気持ちになった。
それでも怖くて怖くて怖くてたまらなかった。
今、以前よりも自分と向き合えるようになったのは、向き合うことを一緒にやってくれた人たちがいたからだ。
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人は人を救えないと私は思う。
産まれたての赤ちゃんをすぐに立たせようといくら必死で支えたって、身体が出来ていなければ、そして立ちたい思いがなければ、立つことはできない。
ずっと支えて立てたとしても、それは立たされているだけだし、限界がある。
けど、手を貸すことはできる。
一瞬かも、けど、その場の手掛かりに、足掛かりになることはできる。
筋力が付くまでの支えになれるかもしれない。
立ちたい…!と思った時、きっかけになることはできるかもしれない。
そのツールは人それぞれ、合うものがある。
選択肢もたくさんある。
そのひとつに、なれたらいいな。
なりたいな。
そんな風に思うと同時に、
もっと真摯に、
もっと純粋に、
ありたいな。
そんな風にも思った、満月の夜。