午前三時のひとりごと
なんだか寝付けない午前三時。
旦那さんは豪快ないびきをたてながら寝ている。
足元には犬のあたたかさ。
さっき、トイレに起きた時、
窓の外にぴかぴかの半月がいた。
冬の気配の澄んだ冷たさは、
しんしんと布団から出ている腕に染みる。
駅前繁華街の裏手に住んでいるから、ついさっきまでほろ酔いのご機嫌な声が聴こえたけれど、この時間はすっかり静かだ。
寝付けなくて、もの思いにふけるわけでもなく、ゲームは数回で飽きて、明日の予定を思い描く。
お天気がよかったら、久しぶりに江ノ島に行きたい。ずっと気になっていたカフェに、今なら行ける気がする。
いや、どうだろうか。
明日の朝起きたら、気分が変わっているかもしれない。時間もかかるし、どうしようか。
そんなことをかれこれ30分くらい考えている。
それだけ、あの場所が気になっているんだなあ、と思う。
以前から気になっていた、その気持ちと今またちょっと違うもの。
前はちょっとカッコつけていたけれど、今はちゃんと素直に行きたいなあって思う。
きっと今なんだろうな。
行くのかな、行かないのかな。
それは起きた時に決まるだろうな。
それは、ちょっと、たのしみだな。
たのしみを持って、そろそろ眠ろうか。
おやすみ、世界。
また明日、あそぼう。