ぽっかりあいた、みたいな
甲子園から帰ってきた夜に
39度近い熱が出た
熱がこもって汗が出なくて
身体が意図せず激しく震えた
わたしは、どうしようもなく、苦しくて
旦那さんは、どうしたらいいのかと、うろたえて
犬くんは、とりあえず、いい子にしていた
徒歩10分の病院に歩いていけなくて
とにかく氣持ち悪くて
旦那さんに付き添ってもらって
お薬を飲んで ようやく落ち着いて眠りについた
そこで 久しぶりの感覚に出会った
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宇宙空間見たいなところで
わたしはひとりで居て
時間の流れを見て
怖がっている
わたしが産まれる前にあった
何千 何万 何億 という時間
それと同じか それ以上の時間が
わたしが死んだ後にもある
その果てしない時間の間
わたしはどうなってしまうんだろう
死ぬって どういうこと
消えるって どこまで
身体がなくなって 意識もなくなって
その後ずっと わたしはどうなるんだろう
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一番最初に出会ったのは
多分小学校1〜2年生の時
まだ引っ越す前
子ども用のタンスの前で
泣きながらお母さんに話した
お母さんは ぎゅっと抱きしめてくれて
大丈夫、大丈夫と声を掛けてくれた
それ以来 多分 何年かおきにやってきていた感覚
それが すごく久しぶりにやってきた
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死んだらどうなるんだろう
ずっと寝ていて もう寝れなくて
携帯をいじると頭が痛くなるから
ぼんやりと 微睡みながら考えた
考えてもわからなくて
だって 死んだことないし
死んだことある人の
話を聴く機会もなかったから
少し起き上がれるようになって
樹木希林さんの本を読んだ
希林さんのこと
あまりよく知らなくて
読んでみて初めて
あー、すごい破天荒な人だったんだなあって
死んだらどうなるのか
答えなんて知らないって
ばっさり切り捨てられて
希林さんの死生観や
いろいろな物事の捉え方を知って
死んだらどうなるか
ではなくて
死ぬまでどう生きたいか
を考えた
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今後 どういうキャリアを積むのか
正直わからない
どういう家庭になるのかも
正直わからない
でも ひとつだけ
こんなわたしになりたいなあっていうのはあった
笑ってたいなって
いろんなことを
これからもたくさん経験して
心が震えるくらいの感動も
思わず声が出ちゃうような悔しさも
お腹が痛くなるくらいのおもしろいことも
声を上げて泣くような苦しいことも
たくさんのことを経験して
いろんな人と共有して
これから出会いもあって
きっと別れもあって
ずっと続くものもあって
それでも いつでもその最後には笑っていたい
普通に歳を重ねて
皺もできてシミもあって
年相応の顔で
子どもみたいに無邪気な表情が
できる人でありたい
そういう理想を思ったら
それは お母さんと おばあちゃんだなあって
思った
そんな夏の日のひとこま
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